ミシン製本は、主な用途として、 ノートに用いられる製本様式で、 本のセンターを糸縫いしてから 本の背中にクロステープを巻く製法です。 昔から伝統的なノートの手法としての定着があり、 その開きやすさと安全性に高い評価を受けております。 製本様式としては、中ミシン綴じと平ミシン綴じがあります。
中ミシン綴じ+クロス巻き
中ミシン綴じ(糸を背中に出すタイプ)
平ミシン綴じ(糸を表に出すタイプ)
ミシン製本は、機械だけで完結する
製本技術とは異なり、
一冊ずつ職人の手がかかっている製法です。
そのため、職人の熟練した技術が必要になります。
手の動きひとつでその仕上がりに差が出ますし、
また、紙と糸という気候の変化に影響される素材を、
どう仕上げていくかに、
職人の手腕が問われるのです。
ミシン製本は、紙を糸で綴じて製本しているため
一冊ごとに、作り手のぬくもりが感じられることができます。
糸で綴じていることを見せる製本は、
手づくりであるこだわりが感じられ、
近年、そのデザイン性に注目を集めています。
また、綴じ糸や補強用のクロステープの
配色を変えられるため、
デザインのバリエーションが広がり、
製本の目的によって、その仕上がりを豊かに表現できます。
STEP 1
素材や柄の異なる100種類ほどの用紙から、表紙に使う紙を選びます。
STEP 2
表紙の見開きとなる紙と、見返しと呼ばれる一番初めのページとなる紙を選びます。
STEP 3
中身となる紙を無地、罫線付きから選び、ミシン製本で使う数十種類の糸からお好みの色を選びます。
STEP 4
材料が決まったら、いよいよミシン製本で実際に作っていきます。
STEP 1
表紙の見開き、見返し、中の紙を重ね、選んだ糸をミシンにセットして製本します。
STEP 2
縫い終わったら、ローラーでしっかりと折り目をつけて、仕上げ断裁で大きさを調整します。
STEP 3
裏表紙に穴を開け、バンドを通し固定したら、ページのめくる方向に注意しながら断裁した用紙に接着します。
STEP 4
表紙も裏表紙同様にずれないように接着し、しばらくプレスしたら完成。お好みでマスキングテープなどでデコレーションできます。
ミシン製本は紙を糸縫いする製本技術で、
開きやすく、耐久性にたいへん優れています。
ページの抜け落ちなどもないことから
ノートや教科書、通帳、
パスポートなどにも使われてきました。
また、針金などを使用しないため、
安全性が重視される、小さなお子様が読む絵本などに
現在も採用されています。
耐久性の求められるビジネス手帳のほか、安全面では、お子さまが読まれる絵本にも最適です。
ミシン製本でマイノートを作る
ワークショップを開催しております。
ミシン製本にまつわるさまざまな技術や
制作の過程を学びながら、
職人の技術を体感いただける機会です。
参加ご希望の方は、お申込みフォームよりご予約ください。
必要事項をご入力の上、確認ボタンを押してください。
BLUE COLLAR CRAFTについて教えてください
この施設は企業や人の交流の場として、自由にご利用いただけるフリースペースとなっています。
私たちが主催するミシン製本のワークショップもこちらで随時開催しています。
ミシン製本の技術は絵本などに使われていて、安全性や耐久性が非常に高いところが強みなのですが、ミシン製本の会社が少なくなった現在、ミシン製本の技術や良さをもっと伝えたい、製本会社のイメージを明るくしていきたいと考えこのスペースが誕生しました。
開催されるワークショップでの制作は簡単ですか?
スタッフが丁寧に工程を教えながら作っていくので、難しいことはありません。
材料なども前もって用意する必要もないので、気軽に遊びにきてもらえたら嬉しいですね。
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